Nylon Denim Collection

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ovysのこだわりを深掘りするMAGAZINES、
今春リリースの限定コレクション、ナイロンデニムシリーズ紹介です。

本コレクションは、経糸にインディゴ染めのナイロン糸を使用した「ナイロンデニム」を採用しています。
岡山県の生地メーカーが世界で初めて開発に成功した、日本の技術力の結晶とも呼べる唯一無二の素材です。

今回のマガジンでは、ナイロンデニムの素材紹介と開発中の商品情報の一部をお届けいたします。

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このナイロンデニムの最大の特徴は、
綿糸のデニム特有の染め方である「ロープ染色」および縦糸の「中白」を、ナイロン糸で再現した点にあります。

「ロープ染色」とは、何本もの糸を束ねてロープ状にしてインディゴの入った液層に糸をくぐらせる染色方法です。

浸けたばかりの糸はまだ藍色にはなっておらず、黄色~黄緑色のような浅い発色です。
インディゴは酸化することで初めて藍色に発色するため、浸けた糸を空気にさらす工程が必要になります。
この浸けてから酸化させるという一連のプロセスをロープ状にすることで効率よく行えるため、インディゴの染色にはロープ染色が用いられます。

インディゴの染料は色が入りにくく一度染めただけでは濃い色に染まらないため、浸けてから酸化させる作業を繰り返してインディゴの色を濃くしていきます。
また、浸透圧で外側から少しずつ染まっていくので、芯に近づくほど藍色が薄くなり芯まで染まりません。

糸の外側が最も濃く中心へ向かうにつれて白くなり、断面図は同心円状にグラデーションのようになる。
このロープ染色特有の染まり方を「中白」と呼びます。

中白の糸は、糸の外側が摩耗もしくは退色することで中央の白い部分が露出します。
これがデニムの魅力である経年変化、いわゆる「タテ落ち」と呼ばれる現象です。

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一般的なナイロン糸の染色は、上述のロープ染色ではなく、酸性染料を用いた染色方法で行います。
ナイロンを染めるには安価で安定性の高い染色方法ですが、均一な染まり方をするため染まり上がった糸は中白にはならずタテ落ちは発生しません。

「ナイロン糸を使って経年変化を楽しめるデニムを作ることはできないか」

染色の安定性や発色の再現性など多くの課題がある中、試行錯誤を重ねた末にやっと完成したロープ染色によるナイロンデニム。
デニム特有の色落ちをナイロンで再現した点こそ、この生地が意匠となっている所以です。

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デニムというカジュアル素材を、スポーツやアウトドアなどさまざまなシーンに落とし込むために開発されたこのナイロンデニム。
フィットネスにもタウンユースにも、シーンを選ばす着られるovysのコンセプトにピッタリの素材です。

速乾性・軽量・防シワ性といった生地特性を持ち、ナイロンのメリットを最大に活かしたこの素材。
「重たい」「乾きにくい」といったコットンデニムのデメリットを見事に補った新しいデニム素材といえます。

ナイロン糸を高密度に織ることで、少々の雨なら弾く軽撥水性も兼ね備えています。
緯糸にはストレッチ糸を使用しており、適度な伸縮性があり動きのあるシーンでも不快感なく着用できます。

インディゴ染めならではの深みのある色合いとナイロンの鈍い光沢が相まって、奥行きのある上品な表面感です。
膝や裾などのあたりの出る箇所は、従来のデニム同様に経年変化を気長に楽しむことができます。

今回は定番のコンフォートタフナイロンシリーズの素材別注として、ピステ・ショーツ・トラックパンツの3型を数量限定でリリースします。

WORKOUT NYLON DENIM PISTE | ¥15,400
WORKOUT NYLON DENIM SHORT PANTS | ¥13,750
WORKOUT NYLON DENIM TRACK PANTS | ¥18,700

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ovys デザインチーム