運動を纏ったライフスタイルを送る大人へ向けて、
ワードローブを質的に豊かにするユーティリティウェアを提供するovys(オーヴィーズ)。
そんなブランドを創ろうという想いに至った原点、経緯をご紹介させてください。
私たちの中でも、社会人になって体型が気になりだしてジムに入会したり、怪我のリハビリをきっかけに運動に没頭したりと様々です。
私たちは皆もともとファッションの仕事をしながらそれぞれ別のジムに通っていましたが、共通して感じていたことがあります。
それはovysをスタートするきっかけでもありました。
通っていたジムにはボディビルの大会に出ているような人からサラリーマン風の人、お年を召した方まで幅広くいました。
ボディビルの大会に出ているような人は肌の露出が多いタンクトップを着ていたり、サラリーマン風の人は学生時代の部活の練習着のような服装だったり、寝間着のような服装の人が多い印象でした。
ただその人たちと帰宅時間が同じになり更衣室で着替えていると、おしゃれな私服を身に纏っていました。
ファッションの仕事をしている私は、ジム内での服装に関心が無い人が多いことを感じました。
かくいう自分も、なかなか魅力的なトレーニングウェアに巡り合えず、選択肢の少なさから海外の有名スポーツブランドの服を着ることが多くありました。
そんなことを考え始めるようになりました。
・ジムに知り合いがいないから服装に気を遣わないのだろうか?
・ジムウェアにお金をかけるのがもったいないのだろうか?
・「ジムで着るためだけの服」はワードローブの邪魔になるから
あまり欲しくないのだろうか?
確かに、運動時に着用する服は汗で汚れやすく、
洗濯を繰り返すものです。
そのため、着古して捨てる間際のような服や、
学生時代のジャージをジムウェアとして着用することは
合理的な判断かもしれません。
でも、新しい服を買ったら出かけたくなるように、
新しいトレーニングウェアを着たら
モチベーションが上がることも確かです。
ジャンルを問わずファッションには
気分を大きく変える力があると思うのです。
私自身がトレーニングウェアを探し始めたとき、過度に露出が多いものや筋肉質なものが多く、ジムでも外出先でも着られるようなスタイリッシュなウェアはあまり見当たりませんでした。
鍛えれば鍛えるほど、他人に見せたくなるという気持ちが芽生えるのは当然です。
ただ、着物を代表するように日本古来の伝統的な「見せない美徳」も存在するとも思います。
そして私は、大人が着られるような気品があり、ワークアウトウェアであることを意識させないトレーニングウェアがあったらと考えるようになりました。
原色や蛍光カラーなどスポーツを連想させるカラーリングは気分を高めてくれ素晴らしいですが、ファッション目線で色使いやトレンドを反映させたトレーニングウェアは、運動時に限らずさまざまなシーンに対応できるのではないでしょうか。
動きやすい日常着が増えていましたが、
運動時に求められる機能性とは少し違う印象を受けていました。
運動時には汗をかくので吸水速乾性が必要だったり、
開脚など服にテンションがかかる動作が多いので
強いストレッチ性が求められたり、
より本格的な機能性が必要です。
元々、ファッション関係の仕事で
素材開発にも従事していたので、
日常でも運動時にも使える素材の開発にチャレンジしました。
そして約4カ月かかりましたが、
ようやくプロトタイプのTシャツ素材を完成させることができました。
それは綿とポリエステルのハイブリッド素材で、綿の表情を持ちつつポリエステルの吸水速乾性を備える素材です。
これは筋力トレーニングと日常生活の二刀流には最適なのですが、非常に多量な汗をかきながら長時間着用する有酸素運動時には汗を吸いすぎて重くなってしまう傾向がありました。
そこで特殊な紡績工程で開発した糸を使用し、ポリエステル100%で汗をかいても肌離れが良くスポーツ特有の艶やかな光沢を感じさせない素材も開発しました。
またボトムス用の万能ナイロン素材も出来上がり、2020年1月、いざブランドとして商品展開を始めようという矢先、COVID-19が中国武漢で発生したというニュースが耳に入ってきました。
2020年4月には日本でも緊急事態宣言が発令され、多くの経済活動が停止を余儀なくされました。
その期間はジムなど各種施設も休業となり、運動する機会が激減した方も多かったのではないでしょうか。
また、多くの企業で在宅勤務が一般的となり外出機会が減り、
洋服をはじめ嗜好品の断捨離をした人が増え家庭ごみの量が急増したとも報じられていました。
COVID-19が落ち着くと、改めて体型や健康の管理のために運動へのモチベーションを再燃させる人が徐々に増えたように感じました。
人と会わない生活を一定期間過ごしたことで、今まで以上により一層自らの身だしなみを気に掛け、改めて運動を日常の一部に取り入れる生活を送る人が、私を含め、多くなったのではないでしょうか?
緊急事態宣言下の約2カ月間は洋服を手に取って購入する機会は皆無となり、中には服を減らした人もいて、単なるスポーツウェアよりも運動時も日常も使えるウェアの方が今の時代により即しているように思います。
ジャケパンスタイルのインナーTシャツとしても使え、
カジュアルウェアでの仕事が可能な人にとっては
仕事着にもなり得る服。
仕事終わりに直接ジムに行くときは
着ているインナーTシャツのまま
トレーニングできる服。
近所のジムの行き帰りに羽織って
防寒着にも運動着にもなり得る服。
そんなさまざまなシーンに対応する服は
皆様のワードローブを質的に豊かにするはずです。
ovysは、運動がライフスタイルの一部となっている人たちの
最適解となるユーティリティウェアでありたいと考えています。
運動時でも日常でも着こなしやすく機能性のある服が世の中に増えれば、運動が少しでも身近になるのではないかと考えております。
日米の運動人口を比較すると、日本はアメリカの5分の1程度しかないとも言われており、より多くの人が運動する機会が増えれば明るい世の中になるのではないでしょうか。
私たちは、運動が溶け込んだライフスタイルを提案し、日常的に運動を取り入れる原動力となり、そんな人たちのワードローブをデザイン性でも機能性でも豊かにしたい。
ovysは、運動をキーワードに最高の人生を送ろうと情熱を燃やす大人たちの共通のアイデンティティーを表現するブランドです。